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2.主な必要道具
・かせかけ
綛状の糸を大管や小管に巻き分けるときに巻きやすく糸を送り出す道具です。大と小の2種類あります。
・糸車
大管や小管に糸を巻き取る道具です。糸の撚り掛けや糸紡ぎもできます。 標準のつむ棒で大管・小管両方の糸巻きが出来ます。
・管立て
32本立て 20本立て 経糸が巻き分けられた大管を、糸が出しやすいように並べ立てておく道具です。 管立て枠を脚に取り付けることにより、大管が若干前に傾斜するため、糸出しがスムーズに行えます。
・杼
開口した経糸の間に緯糸を通すための道具です。 絹用、木綿用、ウール用があります。杼の厚さは糸の太さに合わせて、絹用は薄くウール用は厚くなっています。
・綜絖子
綜目に通した経糸を開口させて杼口をつくる用具です。
リングヘルドとワイヤーヘルドがあります。24番は極太用、27番は木綿・ウール用、30番は木綿・絹用、32番は絹用です。綜目の大きい方が使い易いのですが、ワイヤーヘルドの選定の目安は、経糸の密度が鯨寸間15~40目は27番、40~50目は30番、50~70目は32番です。
・筬
織物の幅や経糸の密度を整えたり、緯糸を打ち込んだりする道具です。

4)足み織機
動力を機械力によらず人間の足踏みから得る織機です。踏木を踏むだけで、綜絖(開口)・杼(緯入れ)・筬(緯打ち)など製織に必要なすべての運動がクランク軸の回転から自動的に導かれます。