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撚り回数

 
糸には撚り数による分類もあります。撚り数の単位はT/m で、糸1 メートルあたり何回撚ったかで表します。また、撚りの回数は、糸の太さによっても変わってきます。 太い糸だったら、撚りの回数が少なくなります。糸に掛ける撚りの回数が少ないことを「甘撚り」、多いことを「強撚(きょうねん)」と言い、その中間のことを「普通撚り」と 言います。甘撚りの糸は柔らかく、ふくらみがありますが、強度が弱いことと毛玉が起こりやすくなる欠点があります。ニット用には通常、甘撚りの糸を使います。強撚の糸は締 まって固く細くなり、サラッとした手触りになります。
撚りがあるか、ないか、撚りの強さによって、「織糸」は
・無撚糸
・甘撚糸
・中撚子(普通撚糸/並撚糸)
・強撚糸
に分かれます。
 
参考:織糸の場合
無撚糸              甘撚(300T/m)ニット用
中撚(500~1000T/m)織物用   強撚(1000~2500T/m)
極強撚(2500T/m以上)
*T/mは、糸が1メートルあたり何回転したかです。