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「ムガ蚕」
インドアッサム地方にのみ生息し、茶色の繭を作ります。淡茶色の繭ですが、煮繭して糸を引いている間に金茶色の光沢のある糸になります。インドではサリー用の布に織られ布として入手可能ですが、 糸としては基本的に輸入されていません。もし、入手可能としても使いこなす事が少し難しい絹糸です。

「エリ蚕」
ヒマの樹を食樹とする事により「ヒマ蚕」とも呼ばれます。インド・中国等で飼育されている野蚕で、野蚕には珍しく白い棉の様な繭を作ります。煮繭して、1本の糸として繰糸は不可能で有る為、 繭精錬しチャルカ等の手紡ぎ器で手紡ぎするか、短い繊維に裁断し紡績し、絹防糸にして使用します。

「ヨナグニ蚕」
世界最大の蛾という事で有名な繭です。沖縄県与那国島を北限とし台湾等に生息する蚕で、茶褐色の繭を作ります。沖縄県の天然記念物に指定され保護されている為、染織としての活用は難しく、 出ガラ繭を使用しての試みが始まりました。