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(伝統的な紺屋の染め場では、火を 入れる事が可能な火壷の周りに染め液が入った藍甕を並べ温度管理をします。) 注:石灰は、水に溶けず微生物のエサにもならない事から継ぎ足すほど染液に残り、蒅の藍が染液に溶けるのを妨げます。よって、江戸時代には三重県の桑名市から蛤を焼いて粉にした貝灰を取り寄せ、 石灰の代わり に使っていました。貝灰を使った蒅は柔らかく、蒅の中の藍が程よく溶ける事で蒅の寿命が長くなります。 蒅が青い理由は、青の成分がインディゴとして存在しているからです。(この反応は、藍の葉を刻んで天日干しさせる間に起こります。) また、インディゴは不溶性の物質で、そのままでは水に溶ける事は無く染まりません。そこでインディゴを、天然灰汁醗酵で水溶性のロイコ体インディゴに変化させ水に溶ける様にし、染色させます。 (インディゴは、青色成分の名前です。インド生まれの藍の品種インドアイが、染めの原料として世界中で使われるようになりインディゴと呼ばれるようになりました。)
6)藍型の種類、
・白地藍型  白地に藍一色の模様。
・浅地花取り 白地に藍の濃淡模様。
・墨花出し  薄藍地に濃紺模様。
・白花出し  藍地に白抜き模様。
・藍朧    白地型と染地型を用い藍で二重染したもの。
・染地藍型  模様部分に墨でぼかしを入れたもの。
・紅入藍型  藍型の部分に赤・黄・青 等の色を多少挿したもの。    です。
また、藍の色名は、藍白(あいじろ)・水縹(みずはなだ)・甕覗(かめのぞき)・水浅葱(みずあさぎ)・浅葱(あさぎ)・薄縹(うすはなだ)・薄藍(うすあい)・花浅葱(はなあさぎ)・浅縹(あさはなだ)・納戸(なんど) ・縹(はなだ)・ 鐵(てつ)・熨斗目(のしめ)・藍(あい)・藍錆(あいさび)・紺藍(こんあい)・藍鉄(あいてつ タデアイ葉と桑で鉄媒染)・搗(かち)・紫紺(しこん)・留紺(とめこん 留紺は、アイとベニバナの二 種の染料を使っての重ね染めを行う。)・搗返(かちがえし)・濃紺(のうこん)  です。

藍染液の作り方
1)蓼藍を春に撒き、初夏に刈り取り、乾燥させ1.5cm程に刻みます。