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青みが変化 します。この特性を利用し、 江戸時代以降 には「京紫(赤み)」「江戸紫(青み)」を染め分けていました。 紫根は、古くから南部(岩手県)産が最上で
、讃岐 (香川県)・伊予(愛媛県)・大和(奈良県)・近江(滋賀県)・河内(大阪府)産と続きます。商品としては、野生種を山根・ 栽培種を里根と呼び、染料としては山根が上位でした。しかし、
明治時代に海外 からアニリン色素と呼ばれる化学色素が輸入され、染色技法が複雑かつ高価な南部紫根染の需要は低下しました。 注:南部紫根染について 南部紫根染は、南部藩政時代に藩の手厚い保護もあり発展し、草木染め特有の濃淡ある色彩と「南部しばり」と呼ばれる手絞り染色方法によって作られます。 ・下染め~枯らし ニシゴリ(サワフタギ)という植物の木灰をもとに作った媒染液に布をつけ、下染めを行います。この液体が生地に定着するまで半年間ほど寝かせる工程を「枯らし」といいます。 ・型彫り~型付け 柿渋を塗った和紙に図柄を描き、小刀などで切り抜いたものが型紙になり、型紙の意匠は800種類程だそうです。「枯らし」の終了した生地上に型紙を乗せ、青花(つゆ草紙と呼ぶ染料)でその模様を刷り 込みます。 ・鹿の子絞り(縫い絞り作業) 「型付け」終了後、「縫い絞り」を行います。模様によって異なりますが1反すべての縫い絞りが完了するまで、3ヶ月~半年ほどの時間を要すようです。 ・染色 紫根を染める量の約半分を砕き潰し、袋に入れ微温湯の中で揉み出します。(この液を紫液といい、湯が熱すぎると色が黒ずみます。)もみ出した残りは2-3度使用でき、2番目以降を「から液」と呼びます。 染色する対象をハイノキ科のサワフタギ(ニシゴリ)・ツバキ科のヒサカキ・ツバキの灰汁 等に浸し、絞ってから液につけ、十分に色を吸収させ、1日干して乾燥させます。これを再び灰汁に入れて紫液・から 液で染め、同様に乾燥します。この工程を約10回繰り返す事で藤色になり、20回程で紫に染まります。また、染色する対象を最初に呉汁の下付けを行います。次に、サワフタギ・ヒサカキかツバキの |