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桜鼠 種子 / アルミ媒染(明礬) 檳榔子黒 芯材 / 鉄媒染 注 「黒」について 中国に「墨に五彩りあり」という言葉があります。赤の「アケル」と対極にある「クレル」は、黒を人は恐れながら全ての色が内包されるように感じ、墨の中に全ての色が含まれるという事を表しています。 また、人が初めて 作った色は、黒で墨を使用したと言われています。(太古、洞窟や動物の皮でつくった天幕のなかで暮らしていたころ、太陽が沈むと焚き火をおこして灯りをとり、食事をつくり、暖をとります。 この日々のくり返しで、天 井に煤がたまり、それを集 めて墨色の線や文字を描き出したのです。)そして、黒の色名には「鈍(にび)・橡(つるばみ)・檳榔樹黒(びんろうじゅぐろ)・呂(ろ)・空五倍子(うつぶし) ・憲法黒(けんぽうぐろ)・ 利休鼠(りきゅうねずみ)・深川鼠(ふ かがわねずみ)・藤鼠(ふじねずみ)・紅下黒(べにしたぐろ)・藍下黒(あいしたぐろ) 等があります。 ふ行 *福木(ふくぎ) 沖縄では、防風林として利用されています。この樹皮や葉を利用し、紅型染めの黄色の染料を採取します。しかし、紅型染の染料は100年以上経った老木の皮からしか採れません。 へ行 *紅花 エチオピア原産で日本へは「中国の工人が裁縫や染色の技術と共に種を持参した。」・「推古天皇の時代に朝鮮半島から僧の曇徴がもたらした。」と伝えられています。そして、奈良県生駒 郡の藤ノ木古墳(6世紀)の石棺内 に紅花の花粉と思われる顔料が発見さています。平安時代には千葉県長南町で盛んに栽培され、江戸時代中期以降に山形県最上地方や埼玉県で盛んに栽培 されました。しかし、明治時代 |