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さ行

*桜
桜の小枝や樹皮などを細かくし、水と少量の米酢を加えて煮煎します。抽出した煎液は、寝かすと酸化し赤みが増し、アルミ媒染で黄色から桜色・銅媒染で茶色・鉄媒染で紫味がかった灰色から灰鼠色に染色出来ます。
桜色      小枝・蕾 / アルミ媒染 花
葉色     樹皮 / アルミ媒染
淡黄(たんこう)  芯材 / アルミ媒染
灰鼠色     芯材 / 鉄媒染

*柘榴
ザクロ科の落葉喬木で西アジア原産です。葉は長楕円形で光沢があり、初夏には、枝頂に筒状の橙赤色、橙黄色、絞りなどの六弁花をつけます。果実は球形で、熟すと裂けて赤い種子を露出します。果皮を乾燥して染材 として利用します。例えば、明礬で媒染し黄色・重クロム酸で金茶色・塩化第一鉄で黒褐色・硫酸銅で淡金黄色に染色出来ます。また、樹皮も染材や条虫駆除として利用されます。 平安時代に日本へ渡来し、古くから果皮を黒染めの染料として使用されてきました。染色をする場合には、豆汁 等で下染めを行い、先媒染法によるアルミ媒染の後、 染色を繰り返す事で濃い色に変化します。
天鵞絨(びろうど)    果皮 / 鉄媒染 芥
子色          果皮 / 銅媒染
黄色           葉 / アルミ媒染
薄黄色          果皮 / アルミ媒染