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4)天平時代752年 大仏の開眼供養会で藍染の絹の紐「開眼の縷」が使用されました。これは、日本での現存する最も古い藍染で正倉院に保存されています。(長さ200mの縹色に染められた紐で開眼に用いた筆に 紐の一方を結び、参列者が 藍染めの紐に手を添え開眼を祝ったそうです。) ― 室町時代 ― 戦国時代以前より薬効が広く知られ、貴重な民間薬として使用されました。 1) 1247年 「見性寺」を開いた翠桂和尚が、美馬郡岩倉で藍を栽培して衣を染めました。(徳島県における最古の資料「見性寺記録」より) 2) 1445年 阿波から兵庫の港に大量の藍葉が荷揚げされた。(兵庫北関入船納帳より) 3) 1549年 戦国時代まで主流だった葉藍を水に漬け染め液をつくる沈殿藍の手法が、蒅を作り染める手法に変化します。 ― 安土桃山時代 ― 徳島藩で藩の殖産事業となり、藍の栽培や藍染が保護奨励されました。そして、木綿が普及し、庶民の暮らしに藍染が広がっていきます。 ― 江戸時代 ― 作業着から高級衣装までの多くが藍染になり、木綿糸の量産で生活雑貨へも広がり、藍染糸で編んだ縄が火縄銃にまで使用されました。 ― 明治時代 ― 藍の紺色が暮らしの基本色となる国鉄や郵便局の制服に藍染めの布が使用され、大正時代中期まで着用されました。 ― 明治後期 ― 安価で早く濃く染まるインドアイや合成染料が登場した事で国内生産量が激減していきます。 |