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5、媒染染法(ばいせんせんぽう) 染料が、水には溶けるが繊維に定着して染まらない場合に、染める前後に媒染剤で処理を行う方法です。この処理で、染料が繊維の中で媒染剤と結びつきレーキと呼ぶ水に溶けない染料に変化し、定着し、洗っても色落ちしなくなります。また、媒染剤を変化させる事で様々な色合いを出す事が可能になります。媒染剤としては、アルミ・クロム・カルシウム・鉄 等の金属塩がよく使われます。 草木染めのような植物染料の多くは媒染によって染められます。そして、色も濃く染まり、媒染剤によって様々な色合いを出すことが可能となります。そして、草木染めのような植物染料の多くは媒染によって染められます。(ヨーロッパでトルコ赤と呼ばれ、広く使われてきた茜の染色には、媒染剤として木の灰に湯を混ぜて作るアルカリ性の液体である灰汁やミョウバン、カルシウム塩やアルミニウム塩が使用されました。) 6、分散染法 分散染料は、水に溶けない事から「分散剤」で水に溶かし使用します。合成繊維(ポリエステル・アセテート 等)は水に混じり難く、親和性が低い疎水性を持っている事から水に溶ける染料では染まりません。そこで、アルコールやエーテルに溶けやすい分散染料の微粒子を水の中に分散させ加熱する事で、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維に溶けて吸収され、染める事が出来ます。 |