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染色技法について
種類は6種類あります。
白地型  一回の糊置きを行い、模様にのみ彩色し、地色は白く残します。
染地型  一回の糊置きを行い、模様の彩色と地染を行います。
返し型 白地型で一度染めた後、文様の糊伏せを行い、地色を染色します。
朧 型  染地型と白地型を用い、地色に地紋を施します。通常は、紅型に型紙を一枚しか用いませんが、朧型には二枚の型紙を用います。 
段染地型  地色を上下に大きく色を挿し分けます。 
忍摺型  染色後に隈とり(ぼかし)と手描を施します。 
手付紅型  水洗いの後、白場に彩色を加える。 

染色方法は次のように分類されます。
1、直接染法
媒染剤を使わず直接染める事が可能で、木綿・麻・絹 等を直接染める事の出来る水溶性の染料です。(アクリル繊維に使うカチオン染料 等も直接染法です。)染色方法は、染料で水溶液を作り、その中に繊維を浸し、加熱する事で染色可能です。しかし、染め方の原理としては簡単ですが、色が綺麗に染色出来ない事から洗濯や太陽の光に対する堅牢度は高くありません。よって、古くから色止めの方法が試行されてきました。歴史的には、1884年ドイツのベッティガーPaul Böttigerによるコンゴーレッドの発見後、数多くの染料が開発され合成染料の主要な地位を占めています。
例としては、
・綿や、麻、レーヨンなどのセルロース繊維に使う直接染料
・羊毛やシルクなどのタンパク繊維に使う直接染料
・アクリル繊維に使うカチオン染料 等
があります。