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・麻を洗うには綿実の灰汁
・絹を洗うには早稲藁の灰汁(生糸の精練)
・紫染めや茜染めにはヒサカキの灰汁を少し加えると変色しません。


植   物
  むらさき 紫  色
  茜・蘇芳 黄  色
  鉄と灰汁の併用 濃茶・鶯色・黒


注:江戸時代の書物『日本居家抄用、巻八』には、
「藍の色を支配するのは灰汁である。カシワ、ハハソ(柞:クヌギ、ナラの古名)などの生枝から作った灰(辛灰カラハイ)に蜆殻(しじみ)の灰を少し加えた灰汁を用いなければ良い染め上がりの色が得られない。」
・炭酸カリウム
藁灰に近いアルカリで、他の金属塩など含まない事から他の媒染料との併用、また木灰のPHが低い時に少し加えて使用します。例としては、「紅花の色素を抽出する」「乾材などを煎じる時に少し加えて色素の抽出を早くする」 等があります。
・生石灰(酸化カルシウム)
石灰に水を入れ、暫く置いた後の上澄み液から精製します。また、藍染めを発酵させる際のアルカリ剤としても使用します。
5)酸媒染剤
古くは米酢が使用され、後に梅酢が用いられています。また、クエン酸や酢酸も利用されています。