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代表的な媒染剤 | ||||||||||
・塩化第一鉄 「煮染め」に使用します。水溶性の灰黄色の粉末で、湯に溶かして使用します。時間が経過すると酸化し、第二鉄になる事から使用する直前に準備を行います。 ・木酢酸鉄 鉄漿に近い酢酸の一種で、成分は木酢酸と鉄です。また、「おはぐろ」に近い酢酸鉄で薄黄色い液体です。(植物染料の柘榴・栗・クヌギ・柏を使用し、アルカリ媒染を行ってから鉄媒染を行う事で濃茶に染色できます。) 2)アルミ媒染剤 ・明 礬 桃山時代に渡来した植物染色で、明るい色を発色させるために使うアルミ媒染剤です。正確な和名は、「硫酸アルミニウムカリウム」で、結晶したものをミョウバン・カリミョウバンと呼び、乾燥させたものを焼きミョウバンと呼びます。 草木染めでは、色止めや発色に明礬 等の金属塩(金属が入った化合物)を媒染剤として使用します。また、後媒染としても使用し、染液と変わらない色やより明るい色に染色出来ます。 ・椿 灰 椿灰は、8月から9月までに枝葉を切り、生のまま燃やし、白灰にします。紫草や茜草の染色に使用し、先媒染や染め重ねる場合の中媒染としても使用します。(椿の他にサカキ・サワフタギ 等の灰) ・酢酸アルミニウム 明礬よりも生地に優しく、アルミ媒染として一番よく利用されています。水溶性の白色の粉末で、少量の湯で溶かして使用します。(布の5パーセントが1回の分量)
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