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代表的な媒染剤
1)鉄媒染(浸染用鉄液)
鉄に反応し、黒く変化します。鉄媒染での後媒染剤は、濃度が薄ければ黒色が薄くなり先に染めた天然染料の色彩が残り、濃度が濃ければ黒色に近くなります。 よって、アルミ媒染で明るく染色しすぎた場合には、鉄媒染で薄めに後媒染する事で落ち着いた色になります。
*例
1)泥媒染 泥に含まれる鉄分が媒染剤となります。
2)柿渋染 鉄媒染を行った場合には青味が増し黒色に近くなり、チタン媒染を行った場合には黄味が増し橙色に近くなり、銅媒染を行った場合にはこげ茶色に近くなります。そして、柿渋染の濃度と媒染剤の濃度に よって灰色からダークブラウンもしくは黒色が染色可能です。


・鉄 漿
「かね」と読む場合には、染色に使う液を表します。その主成分は、鉄漿水(かねみず)と呼ばれる酢酸に鉄を溶かした茶褐色液です。また、五倍子粉(ふしこ)と呼ぶタンニンを多く含む粉と混ぜる事 で、鉄漿水の酢酸第一鉄がタンニン酸と結合し、非水溶性になり黒色に変化します。よって、アルミ媒染で染め明るすぎた場合には、鉄媒染で薄めに後媒染する事で落ち着いた色になります。


植   物
  桜・栗・梅・レンゲツツジ 黒  茶
  五倍子・山漆 紫  黒
  アワダチソウ・菊・蓬・ススキ・南天萩 オリーブ