戻る 次へ


3.セッケン・アルカリ精練
セッケン精練とアルカリ精練の両方の利点を生かして併用したものです。セッケンと複数のアルカリ薬剤が使われます。

4.酵素精練
タンパク質分解酵素を利用します。他の精練の液温度は高温なのに対して、酵素精練は50―60度で長時間かけて行います。

5.高圧精練
圧力容器を用いて、基本的に薬剤などを使わずに水だけで行う精練なので、環境に対する負荷は減少します。

(3) 染織(染めと織物)
染色には撚糸、精練した後に糸の状態で染める場合(先染め)と、撚糸した糸を織ってから精練し染める場合(後染め)の2通りがあります。
先染めは、「縞、格子縞、絣など」織る際に模様をつけます。後染めは、まず白生地を織ってから模様を染める(友禅染 等)などの特徴があります。

蚕から繭が出来るまで

養養蚕農家では蚕を育て、繭を収繭し出荷するまでを行います。

1. 蚕から繭まで
(1)ふ化とは卵の殻を破り、幼虫が卵から出て来る事を言います。ふ化したばかりの蚕に最初に桑を与えることを掃立(はきたて)と言います。(蚕の卵1粒は約1mm程度です。) ※ 現在、ほとんどの農家は掃立から3齢まで稚蚕人工飼料育飼育所に飼育を委託しているそうです。そして、飼育所で3齢まで育てられた蚕は、養蚕農家に配られます。