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(2) 貯繭(ちょけん) 乾繭された繭は倉庫に貯蔵され、ネズミや害虫の食害、またカビが発生しないようにします。 (3) 選繭(せんけん) 繰糸の前に汚れ繭、穴あき繭、薄皮繭、玉繭等を取り除きます。これは、品質の良い生糸を製造する障害となるためで、これらの繭を選除繭といいます。 (4) 煮繭(しゃけん) 繰糸の前に繭を煮て、繭から緖子(ちょし 糸口)を出します。繭を煮ることによって、繭糸を相互に膠着させているセリシン(タンパク質)を溶解させ て、繭糸をほぐれやすくします。 (5)繰糸(そうし) 繭1つから1本ずつ出ている繭糸(ヒブロンといい2本からなっています)を集束し、生糸を作ります。目的とする生糸の太さに応じて、自動繰糸機で、 自動的に繭の継ぎ足しが行われ、1本の長い生糸ができ ます。この時生糸は小枠に巻き取られます。 (6)揚返し(あげかえし) 小枠に巻き取られた生糸を、荷造り、 取り扱いに便利なように、大枠に巻き取ります。 (7)仕上げ(しあげ) 揚返し後、生糸は大枠から外され、体裁を整えます。大枠から外された1つの「生糸のまとまり」を綛(かせ)といい、一般に1綛の重さを約210gに します。24綛をまとめたものを1括(かつ)といい、1括は約5kgになり、6 括を1ケース(約30kg)として出荷します。 (8)出荷(しゅっか) 生糸を織物業者等に出荷します。 「一般的な流通経路」 製糸―>原糸商(糸屋)―>織物業―>撚糸業 |