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生糸生産の概略 |
絹織物をつくるには、桑を栽培し、その葉で蚕を飼育し、繭を収穫します。その繭を様々な形で沢山の方の手を経て、絹製品に形を変化させます。「図解養蚕 全養連・蚕糸の光編を参考」 1)絹織物1反をつくるには 桑葉 98kg ―> 蚕 約2,700頭 ―> 繭 4.9kg (約2,600粒) 生糸 900g 絹織物 1反 2)桑園10アールから 桑葉 ―> 蚕種(卵) ―> 繭 100kg ―> 生糸 18.5kg ―> 絹織物 20.4反 2,000kg 62,000粒 (3.1箱) 3)繭の重さと繭糸の長さ ・繭(100%)は、 蛹(77~80%)、繭層(20~23%) で構成されています。そのうち繭層(20~23%)で生糸(16~21%)を生成する事が出来ます。 ・繭1粒の重さ(1代交雑種)は、完全に乾かすと、この半分くらいの重さになります。 (春繭 2.0~2.3g、夏秋繭 1.8~2.0g) ・繭1粒の繭糸の長さと太さは、繭糸長 1,100~1,400m、繊度(太さ) 約20ミクロンです。 「繭から生糸が出来るまで」 養蚕農家から出荷された繭は、製糸工場で繰糸され生糸になります。(養蚕農家→製糸業者) (1) 乾繭(かんけん) 養蚕農家から繭が搬入され、その繭を乾燥します。 乾燥する理由は、 ア 繭の中の蛹を生きたままの状態にしておくと、蛾になって出てきてしまう。 イ 生繭は60―65%が水分なので、長期間貯蔵するとカビが発生し、腐敗してしまう。 |