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盛  岡 

田舎さき織

さき織は、古い布を手で細く裂き横糸に使用し、 木綿の縦糸に木綿糸を掛けて織りあげる織物です。裂いた布が生む不規則な緯縞が田舎風の素朴さ出しています。 さき織は明治以前から各地で織っていましたが、繊維産業の発達に伴って衰退します。田舎手さき織は、伝統工芸として平成2年に建設された「さき織伝承館」 で継承されています。

岩手冷藍染

タデ科の藍草「タデアイ」を発酵させてつくった「すくも」を 「木灰水(あくみず)発酵建て」という日本古来の技法で染め液で青色に染める事を「藍染め」と呼びます。藍染めは、日本でも古くから行われていましたが、江戸時代後期 に木綿の普及とともに全国に普及しました。日本の藍染めが最も発展期であった明治初期です。
南部型染

藩政時代には、農家で自給自足用として麻織物が盛んに織られ、 藍を染料に無地染や型染がほどこされた作業着が愛用されていました。現在では、その型紙の中から花・唐草・絣などの図案を利用し製品を作っています。

南部古代
1600年代、盛岡藩主が京都から蛭子屋三衛門(小野家)をご 用染師として招き、南部藩の家紋である「向鶴」をはじめとした小菊・ボタン・千羽千鳥などの型紙を使い、藍を染料として、袴・小袖・裃などを染めさせていました。正藍 染めは、木炭を燃やした時にできる樹液の溜まりを用いる本建技法です。現在では、藩政時代と現代を区別する意味で「南部古代型染」と名付けて生産している。