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竹富ミンサー(たけとみみんさー)


ミンサーの八重山郡竹富町での呼称です。

染 色 法
染料方法から小浜島で織られているミンサーを「木藍染ミンサー」と呼びます。木藍は、かつて小浜島に群生していたインド藍とも呼ばれる植物です。現在は、栽培したインド藍で染められています。

注:木藍染の工程
1)石灰を多く含んだ水と木藍の葉だけを藍瓶に入れる。
2)四、五日で発酵するので、発酵したら上ずみをとる。
3)藍瓶の中に沈殿した藍は、別の瓶に移す。
4)この沈殿藍をさらに発酵させ、その中に糸を浸して染色する。


板花手織手巾(いたばなておりさーじ)

沖縄県八重山郡与那国町の織物です。

特 徴
白地に色糸(紺・赤・茶・黄・黒など)で、九本の太い横段を織り込んだ紋織物の一種です。布の表裏両面とも同じ市松模様になる花織手巾です。

用 途
手巾(手拭いの一種)。

与那国島は、他島との交渉の少ない孤島であった事から、沖縄に多い絣織は存在していません。然しながら、他島には見られない独特の縞物が発達しました。花織手巾は、親兄弟の航海や道中の安全を祈願する 「情けの手巾(ナサキのテサージ)」として、また意中の若者へ思いの丈を伝える「思いの手巾(ウムイのテサージ)」として織らました。また、女性の肩や髪にかける装飾用としても用いられました。板花手 織手巾は、かつては麻糸や芭蕉布で織られていましたが、現在は綿糸で織られています。