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注;銘仙の産地と特徴
*銘仙の5大産地として、伊勢崎、秩父、足利、八王子、桐生とあります。
1)足利銘仙 栃木県の足利
合理的な生産法を確立し大量生産を行う事で銘仙の大量供給を可能にしました。そして、優れたマーケティングが特徴です。(山川秀峰や伊東深水などに依頼して足利銘仙を着た美人画をポスターや絵葉書として全国で展開するなど)
2)伊勢崎銘仙 群馬県伊勢崎市及び周辺地域
戦後、24色を使用した銘仙がある程。色彩豊かな手の込んだ絣です。模様を経糸と緯糸の複雑に合わせながら織事から、時間が掛かり熟練した織子の技能が必要となります。銘仙の中では高価な商品です。
3)秩父銘仙 秩父地方
玉虫色に光る質感と縞模様が特徴です。今日でも生産が続けられ、2013年に国の伝統的工芸品に指定されました。秩父が古くから養蚕業と織物業の盛んな地域でした。
4) 桐生銘仙 桐生地方
絣柄と小柄が特徴です。銘仙に特化した織物産地では無く、桐生産地に仕事が無い時に「伊勢崎銘仙」等を手伝つだい僅かに「桐生銘仙」を生産したそうです。
5) 八王子銘仙  
「カピタン織り」という細かい地紋の織りが特徴です。カピタン銘仙は、黒地にドビー織りで赤や黄色の小柄を織り出した銘仙です。昭和初期頃に八王子や足利で生産されていましたが、現在は作られていません。(カピタンは船長を意味しています。オランダ商館館長もカピタンと呼ばれていた事から江戸時代にオランダ商船でもたらされた南蛮風のものを総じてカピタンと呼ぶそうです。)

*銘仙の技法
銘仙を代表する柄銘仙は「ほぐし織」という技法で織られています。経糸に型染めをする為、大胆な大柄を表現出来ます。曲線模様を自在に表現できる先染め平織りで画期的な技法です。型染めをした経糸を再び織機にかけ、仮織りした糸を解し(ほぐし)ながら本織りの緯糸を織ります。一本でも経糸がずれたり、切れたりすると柄が崩れるそうです。自由な模様を捺染した経糸に一色の緯糸を打ち込むみ、経糸に打ち込んだ仮緯糸を解しながら本緯糸を打ち込むことから「解し」「解し織」ともいいます。
1)併用
経糸(たていと)の模様を捺染し、柄模様を合わせながら織り込みます。柄模様をより鮮明に表現出来ますが、模様銘仙より緯糸(よこいと)に手間がかかります。
2)半併用
緯糸を同一模様に捺染せず、絣に捺染して立体的な柄模様表現を可能にします。この「半併用」が足利銘仙の発明といわれ足利銘仙を有名にしました。