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2)海島綿(カイトウメン) ゴシピウム属 バルバデンセ
熱帯南アメリカ原産(8%)で、シーアイランド綿・エジプト綿・ピマ綿とも呼ばれます。また、エクアドルのレアル・アルトの集落遺跡(紀元前4200年頃)で、 「棉さや」が発見された事から、「ゴシピウム属 バルバデンセの種」が最初に栽培された地域と言われています。海島綿は、ペルー棉から枝分かれをした超長繊維 の綿です。現在、西インド諸島で栽培されている棉は、「海島綿」が起源で、「シルクに似た輝きがある」高品質の綿です。そして、乾燥に強い事から、エジプト・ スーダン等のアフリカ諸国・西アジアの乾燥地域で栽培されています。代表的な種類は、エジプトのギザ綿・アメリカのスピーマ綿・ペルーのビマ綿・中国のトル ファン綿 等です。

以下wikipediaより抜粋
・カイトウメン(海島綿)
南アメリカ全域に広まり、その後クリストファー・コロンブスが綿に遭遇することによって西インド諸島に広がりました。西インド諸島での綿花栽培は、 小アンチル諸島にイギリス・フランス・オランダ 等のヨーロッパ諸国のコロニーが定着しだした16世紀末頃から始まりました。イギリスがスペインの無敵艦隊を 破り、この地域を領有してから間もない1620年頃には、ヨーロッパ市場に対応した綿花栽培が本格化しました。1650年代になって、西インド諸島でアフリカ諸地域 から強制連行された黒人奴隷(奴隷貿易)の従事によってプランテーション作物となり、バルバドス島は綿を輸出するための最初の英領西インド諸島の植民地になっ ていました。
*注 プランテーションとは、
大規模工場生産の方式を取り入れ、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大規模農園
・シーアイランド綿
1786年、元英国北米植民地の、 サウスカロライナ植民地(サウスカロライナ州)とジョージア植民地(ジョージア州)の沿岸の島々で、棉がバルバドスから持ち込まれ、栽培が始まりました。しかし、 アメリカの気候では越冬が困難であり、加えて結実期の気温の低下が成熟を阻んだため、アメリカ導入の試みは当初失敗に終わりました。したがって良好な収穫のためには、まず交配と選別によ り1年生草木に改質し、次いで開花・結実・成熟の時期を早めるような新品質を生み出すことが必要でした。サウスカロナイナ沿岸の島々の栽培者達は、前述のような方法でアメリカンシーアイ ランド綿(海島綿)の開発に成功したのです。米国産シーアイランド綿(海島綿)は、サウスカロナイナからジョージア、フロリダ半島のセントジョーンズ河口に至る海岸地帯と島々(シーアイラン ド)が形成する細長い帯状の地域に広がりました。しかし、現在ではシーアイランド綿は西インド諸島が世界唯一の産地となっています。