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糸の太さは、「糸番手」という表示方法を使用します。棉糸・麻糸・毛糸・化学繊維には、それぞれの糸番手が有ります。 糸の種類は呼び方が異なり、呼び方として「1綛(かせ)・1捻(ねじり)・綿は、1玉・絹は括」があります。糸の太さは、直接計測出来ないため重量を一定にし、単位長さの倍数で示 す「恒重式」と長さを一定とし単位重量の倍数で示す「恒長式」で表します。恒重式は、番手の数が大きくなると糸が細くなります。

*綿
綿糸の太さは、前の数字が「番手」・後ろの数字が「糸を撚り合わせた本数」で、20番手の糸1本の撚糸は20/1、20番手の糸2本の撚糸は20/2と表します。また、綿の数量単位は 英国式が基本で、1ポンドに10綛ある糸は10番手と表します。10番手の半分の太さである20番手の糸は、1ポンド20綛で、20/1を2本撚り合わせた20/2と10番手の単糸 は同じ太さになります。
「綿糸の重さと計算式(番手から1g辺りの長さを知りたい時)」
「1番手」は、1ポンド(重さ約450g)、長さ840ヤード(約750m)と定められています。よって、1ポンドの重さで1680ヤードの長さとなるものを2番手となります。よって、 2番手の糸は、1番手の糸よりも軽い(細い)糸になります。また、番手の計算式は「450gある糸の長さ÷750m」になります。
例として
30/2の綿糸の1gあたりの長さを計算する場合は、
30/2の綿糸は、15/1と同じ重さです。よって、番手の計算は「450gある糸の長さ÷750m」となり、
15=450gある糸の長さX÷750m
450X=15×750m
X=25mで1g=25mとなります。
しかし、綿糸の網糸(あみいと)・ガラ紡・スラブ糸は上記の公式には当てはまりません。

*ウール
ウール(羊毛)の計算は、1kgの重さで1kmの長さを「1番手」と定められています。よって、1kgの重さで2kmの長さになる糸は「2番手」となります。よって、1番手は2番手よりも 太い糸になります。また、後の数字が「番手」、前の数字が「撚り合わせた本数」を表し、1/10、2/10、2/30と表示します。