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*ジュートの歴史*
原産地は、中国南部とも言われていますが、黄麻工業の源流はインドであり、英国人がカルカッタで本格的な工場を作った1854年より遥か以前に手紡・手織の方法で ベンガル地方に普及していたことが知られています。その後、近代工業として発達したのはスコットランド人の業績に負うところが多く、ヘシアンという用語も彼ら によって作られ、ダンディーがその中心地として活況を呈した時代もありましたが、黄麻工業の基盤は、あくまでも、生産地をもつ東洋であります。ジュートはドン ゴロスといわれる粗い穀物袋などに使用されているがラフな感触が魅力になっている。衣料品に使用されない理由として繊維に弾力性がなく、繊維が硬く、長繊維で はないので脱落してしまう。
米、麦、大豆等の穀物の輸送用、保存用の布袋、カーペットの基布、畳糸のたて糸、帽子等幅広く使用されている。

洋麻(ケナフ)
洋麻は、アオイ科フヨウ属の一年草で、洋麻、紅麻等の色々な呼び方が有ります。繊維として使用される洋麻は、キューバケナフと耐ケナフの2種類です。産地は、 中国・アメリカ・ミャンマー・ラオス・タイ・インド・オーストラリアです。
原産地は、ケナフの歴史は古く、アレキサンドリアで4000年前のリネンの種子が見つかったと同様に西アフリカで4000年前にケナフが発見されていたと言われている。 ケナフの語源は、ペルシャ語で「麻」を意味する。
特 徴
衣料品でのケナフ混紡使いの製品は、シャリ感、ムレを感じさせない等の触感を有する。 衣料用以外では、他の植物よりも単位面積当りの収量が最も高く成長も早くて、 製紙原料として注目されている。又、二酸化炭素をヒノキの約3倍吸収し、炭になれば、吸湿・吸臭性に優れるているので、土壌改良剤や脱臭剤等としての利用もされてい る。ケナフはジュートの代替品として使用され、雑穀、産業用の麻袋、荷造り用の麻紐、農業用バインダー紐、樹木用根巻等に使用されている。
マニラ麻(アパカ)
マニラ麻は、バショウ科バショウ属の植物で丈夫な繊維が取れます。名前は原産地のフィリピン・マニラに由来します。セブ麻・ダバオ麻とも呼ばれますが、分類上はア サの仲間でなく、繊維が採取出来る事から「アサ」の名がついています。バナナと外見もよく似て、葉は楕円形で大きく、中心の茎を包むようになった「葉鞘」から繊維 が取れます。

羅布麻(ラフマ)
キョウチクトウ科の植物で、中国新疆羅布麻に自生している事から羅布麻と名付け有られました。日本では北海道に自生していました。 綿のような柔らかさ・麻のような 爽やかさ・絹のような光沢で夏涼しく・冬暖かい・通気性と保湿性を兼ね備えた天然繊維です。