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カポック
カボックは、マレー語で「繊維」を意味し、別名パンヤと呼びます。綿と同じように、種のまわりについているワタ状の繊維です。 原産地は、アメリカの熱帯地方もしくはスリランカ地方と言われています。現在の主産地は、インドネシアで、他にインド・タイ・フィリピ ン等の東半球の熱帯地方で多く栽培されています。樹木は高さ15〜30mで、(さく)果は紡錘状。刮ハの表皮細胞の突出成長した実をカポッ クと呼びます。凾ヘ3〜4ヶ月で成熟し褐色になり、その表面にシワができ、凾破って繊維が取れます。一つの刮ハから平均4.5gの繊維が 取れ天日干します。繊維が中空状態で撥水性があるので、水をよせつけないのです。よって、救命胴衣・布団や枕にも使われています。
エコロジー繊維として洋服などに用いると
・中空構造なので軽く、膨らみがある
・天然繊維
・光沢がある
・耐久性・弾力性有り
・吸湿性・保湿性に優れている 風合いは、繊維自体が柔らかい。
というメリットがあります。
特 徴は、
1.断面が円筒状(中空率70〜80%)で比重が軽い。
2.手触りは非常にツルツルしていて疎水性があり水中の油だけを吸着。
3.保温性、弾力性に富む。

黄麻(ジュート)
黄麻は、「しなのき」に属する一年草の植物です。代表的な品種としてホワイトジュートとトッサージュートがあります。原産地は、 中国で1795年にロックスバーグ氏がインドからヨーロッパに伝えました。現在は、熱帯もしくは亜熱帯で栽培され、主産地はインド及びバン グラデシュです。2〜5月頃に種をまき、大体4ヶ月ぐらいで2〜3m位まで成長し、6〜9月頃刈り取りを行います。刈り取り時期によって 繊維の質が変化するそうです。
花が咲き始めたとき・・・繊維が非常に繊細で強力は弱くなります。
花が落ちるとき・・・・・繊維が繊細で強力も強く一番良い時期です。
実が熟したとき・・・・・繊維は粗剛です。
刈り取った生茎を1〜2週間位、水に漬け発酵(浸水醗酵)をさせ、手で1本ずつ剥離します。この靱皮部が黄麻(ジュート)の原 料で、さらに水洗いして不純物を除きます。乾燥させて精選繊維とし、品質(強力、繊維長、色沢、根部の有無、外観、その他)によって格 付けされます。優良品は白色で光沢があり、普通品は黄褐色の色をしています。