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苧麻とラミーの違いに関して ラミーは、苧麻(ちょま)の変種で、茎も葉も苧麻よりも大きくなります。ラミーは、繊維を細かく裂き、機械で一定の方向に揃えた後に強い撚りをかけて糸状にします。着物の世界では、 絹糸における絹紡紬糸のような糸をラミーと呼び、安価な麻織物に用いられています。苧麻は、刈り取り後に剥皮し、陰干しを行い、青苧(あおそ グリーミラー)と呼びます。ラミー の紡績工場では、青苧を化学精錬し、短繊維を取り出し紡績原料とします。手工芸方法では、青苧を集合繊維として取り扱い、青苧を細く砕き、苧績みによって糸とします。従って、化 学精錬は殆ど繊維素ですが、手工芸方法の場合には、多くのペクチン等が残量した状態で使用します。 1)ラミーの特徴 ・摩擦に対して毛羽立ちしやすい。 ・肌への刺激が強い。 ・安価である。 ・通気性に優れている。 ・吸湿、放湿性に優れている。 ・速乾性に優れ水洗いが簡単にできるので、清潔を保てる。 2)苧麻(ちょま)との違い ・厚みやごわつきがある。 ・毛羽立ちがあるので、それを抑えるために薬液を使用して表面を滑らかに加工してあるものもあります。 ・繊維の表面を薬液で覆っているので、繊維自体は呼吸していない状態になります。 ・繊維が均一的である。 ※苧麻の欠点は、繊維が粗硬なので肌を刺激する。 |