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苧麻手績糸に関して 手績みは、麻を細かく裂いて紡ぎ、撚り合わせる作業を言います。地域によって差が有りますが、沖縄では剥ぎ皮後に灰汁で煮る事が多いようです。 1)刈り取り 手で葉を落とし、尺丈で切り揃え束ねます。 「からむし」の寸法は、「親苧1.27m(4尺2寸)」、 「かげ苧1.15m(3尺8寸)」として選り分けます。 「かげ苧」は、枝のないよく伸びた質の良い部分です。「親苧」は枝のある太いものです。 刈り取り選別した「からむし」は、皮をはぎやすくする ため数時間冷たい水に浸します。 2)剥皮(4〜6%の歩留まり) 1本ずつ皮部が2枚になる様に剥ぎます。剥いだ皮は、1握り位に束ね、もう1度水に浸します。水に浸す事で、皮を乾燥させず、「からむし」から 出る青水を流す事が出来ます。 3)乾燥・選別 苧引き具を使い、剥いだ皮からさらに素皮を取り、引きながら良品・不良品を選別します。引き終わったら10グラム程度に束ねて2日くらい日陰干 しにします。 4)苧績み(おうみ) 「からむし引き」によって取り出された繊維(青苧)を細かく裂き、糸を紡いでいきます。1本1本指で裂くので根気がいる作業です。(帯1本分の 苧績みは2ヶ月程かかるそうです) 5)撚り掛け 「おぼけ(苧桶)」と呼ばれる丸ワッパにためられた糸を静かに取り出して湿らせ、糸車で高速回転する事で撚りかける事で丈夫な糸になります。 6)整経 7)織布 |