正直台
1)金板を台にセットする。
荒引きの時は、金板の先がより斜めになっているものを使うと竹が入り易い。
2)親づめをずれないように下に濡れた布を敷いて台に置く。
3)筬羽を引く箇所の銑にメメタを付け、銑を正直台にはめる。メメタは、荒引きした竹を7~8cmに折り、銑 の刃を斜めに食い込ませる。この時、銑の角度を調整するために、あてばを使う。
先に、メメタを金板に置き、銑をはめてもよい。
4)まず上げづめをかい、ほぼ銑を固定し、銑と金板の隙間の刃先の位置を調節しながら、前づめ・背中づめ をかい、各々のつめをしっかり締めて銑を固定する。
つめの締りが悪いときは、各々のつめを濡らして打ち込むと良い。
つめは、木目が揃っていない方を刃に当てて打ち込む。
金板と銑の刃先は、引く筬羽の厚みほどあける。
5)竹を引いて、金属の鯨尺2分マスに入れて厚みを決める。
ー 上記用語説明 -
「メメタ」
筬羽を引く位置の固定・銑と金板の隙間の微調整(前づめを締め、軽くゆすると隙間の微調整ができる)
「親づめ」
銑をささえ基本の角度をつける
「あてば」
銑の角度をつける
「上げづめ」
締めると銑と金板の隙間があく
「前づめ」
締めると銑と金板の隙間がつまる
「背中づめ」
刃先の位置を決める
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正直台(正面) |
金板と研ぐ時の持ち手を付けた銑 |
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