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「絹通信#57」より |
10月23日に平成29年度重要無形文化財保持者及び選定保存技術保持者等認定書交付式・懇親会がANAインターコンチネンタルホテル東京で開催、竹筬研究会も選定保存技術「竹筬製作」の保存団体として認定され、
会員の小嶋、小倉、下村が出席、認定書の交付を受け、その後の懇親会で重要無形文化財保持者(人間国宝)の皆様、重要無形文化財保持団体の皆様、選定保存技術保持者の皆様との交流を深めたいと存じます。
その前日の22日には東京音世田谷区の民家園で竹筬の調査をし、竹筬製作の要望に応えたいと思います。 23日の交付式後は八王子市の第一合成株式会社の文化財事業部門の方と考古学の遺跡発掘の折に使用する道具、真弧に使用する竹筬羽に関する意見交換をいたします。すでに研修では第一合成の社員さんを受け入
れていますし、研究会として企業とどのように協力・交流し、あるいは商業としてかかわるか、今後の研究会の大きなテーマです。 さて昨年より研究会として要望しておりました選定保存技術の選定と保存団体の認定、そして29年度国宝重要文化財等保存整備費補助金の増額、前者は7月21日付で国の文化審議会が文部科学大臣へ答申していただき、 7月22日の新聞発表、10月23日の認定書交付式で社会的にも竹筬研究会が選定保存技術の保存団体として認められました。後者の補助金増額の要望も国や京都府の方と折衝した結果、9月15日付で29年度計画変更承認 申請書という形で提出。変更理由は後継者育成の継続可能な体制作りと竹筬普及事業の拡大、記録作成事業の充実で増額要望国庫補助金の額は380万円の増額の計画内容で、今までの補助金600万円と増額分380万円、総額980万円で決定しています。 29年度もあと半年弱、今年度の総事業費は1046万円、内補助金額は980万円、残りの負担金は約66万円。これは会費と繰越金で賄う事になります。まだ今年度は名古屋での竹筬展や奄美大島での竹筬調査がありますが、 年度途中での380万円の大きな増額は、この10月からは大変忙しい約半年の活動になります。今回の認定と増額は今までの竹筬研究会の活動評価でもありますが、将来における大きな期待でもあり、技術伝承、後継者育成、竹筬普及等を確実に進めていきたいと思います。 竹筬研究会の研修は、原則月2回(第1と第3土曜日)13時〜17時頃まで、岐阜県瑞穂市生津外宮前町1の120(JR穂積駅徒歩約15分)で実施、見学、体験大歓迎です。染織や竹筬及び染織道具に関する情報交換の場になればと思います。 下村携帯 090-3868-2157 (2017.10.20 下村 輝) |