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竹筬と金筬の違い


竹筬と金筬との違いを聞かれますが、一つには不規則な太さの糸には金筬よりも竹筬は優位性が有るという事です。硬い金属の筬は、糸が膨らんだ部分に沿って逃げずに(しなりが甘く)糸を削ってしまう場合があります。
竹の筬の場合には、竹のしなり度合いが高く、糸の膨らんだ部分を柔軟に逃がします。よって、糸の傷になりにくいのです。
また静電気も起こらず、水分と接してもさびない、光の反射が少ない、経糸を通す時の目の疲れが少ないなどが竹筬の優位性として挙げられます。

ー 良い点 ー
1)竹のしなる性質により、筬糸通しが楽に出来る。
2)竹のしなる性質により、経糸にかかる負担が小さい。
3)ふんわりした素材でも製織出来る。
4)筬の錆びによって織物が汚れることがない。
5)金筬より軽い
6)植物が原材料なので手になじむ。
ー 悪い点 ー 
1)金筬に比べ耐久性が低い。
2)金筬より金額が高い。