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技術研修報告 | |
日時:2018年10月18日(木) 場所:京都府 参加した会員:下村輝・茂美・祐輝 、須渕、野村、小倉 |
株式会社川島織物セルコンと 株式会社龍村美術織物烏丸工場見学 |
十月十八日木曜日、(株)川島織物セルコンさんの「ル・コルビジェの大緞帳特別見学会」 に参加いたしました。ル・コルビジェの緞帳は、綴織・アップリケ・刺繡・ぼかし染めなどの技法で作られ、朝と夜を表しているそうです。この緞帳は、緞帳工場に展示してありまし
たので、緞帳をみながら説明を受けるだけではなく実際の作業風景がみられましたのは予想外でございました。綴織・ジャカード織の見学も出来ました。その後、竹筬、復元作品につ
いての意見交換をいたしました。徳倉様の(曲尺)寸間四十、寸間六十と数字を出されてのお話しは、目ざす竹筬のヨミカズに思えました。 続いて(株)龍村美術織物さんの烏丸工場へ、参りました。竹筬のこと復元のお話しをいたしました。龍村さんの製造工程の説明を受け、工場見学をいたしました。帯のハタのお話しや
織り方について教えていただきました。それから私達のためにわざわざ織り上がった帯を表側にひっくり返す作業をみせてくださいました。谷口様が「竹筬に興味があったので話しが
きけてよかった。」とおっしゃってくださいましたことに安堵いたしましたとともに、求められる竹筬作りを思いました。 報告者 野村 千春 |
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日時:2018年3月28日(木) 場所:埼玉県川越市 参加した会員:西尾充代、漢人、野村、小倉 |
「川越唐桟手織りの会」 長年の活動の結果ちょうど30 周年を迎えられ、それを記念して展覧会を開いておられたので、会場で、日ごろの織りの中で筬について感じておられることを聞き取り調査することとした。普段研修に使用される部屋 で、糸を掛けた機を見る。 |
川越唐桟竹筬使用状況調査 川越唐桟手織りの会の中核とも呼ぶべき唐仁原ますみ氏は、様々な事柄に研究熱心で、まさに川越唐桟の現代での価値を高められた功労者であられる。また、広告塔として各地に出向かれる中で、当研究会とも深い間柄となったと認識している。今回も、竹筬の話はもとより、糸のこと、色のこと、染めのこと、常に新しい情報に明るく、会員は筬の前後に関わる様々な知識を学ぶことができた。基本的な経糸を80番双糸2本引き揃えとする川越唐桟は、つやのある布表と、柔らかな腰のあ る生地が特徴の織布である。ご自身が織ってお召しの着物も、惜しげもなく間近で見せて下さり、我々の研究材料となって下さった。昨年度新たな方にも当研究会の竹筬を勧めていただき、鯨寸間50羽(千二・森田英史)、cm間12.5羽(千〇・西尾一三) の竹筬を中心として複数枚の試織をしていただいた。20年ほど織られている方が、それまでお使いだったこなれた竹筬と遜色なく使用できたと感想を寄せて下さり、胸をなでおろした。毛羽の立ちやすい糸にとっては筬羽の糸当たりは最も気を遣う点 だが、当研究会の保持する技術を堅持していけば、糸当たりの良い竹筬を作っていけると感じた。 報告者 小倉 央仁 |