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絹と蚕と人との歴史





絹糸は繭から作られます。 その繭は天の虫・蚕(カイコ)が作った自分の家です。自分自身を守る蛋白質の天然繊維、それを人が利用させてもらっています。
その自然の長い繊維の状態で、今、可能な限り自然な形で製糸さんに糸にしていただき (四条繰座繰製糸や横挽き座繰製糸)、その糸をねん糸して、全国各地の染織をなされている方達に絹糸を届ける仕事をしています。そして、繭からの実際の糸作りや真綿作り、 真綿からの糸作りなど、繭の事、虫の事も含めて原点の事を知っていただき体験していただく事も私の大切な役割り、そんな気持ちでこの絹糸の仕事を続けていきたいと思います。絹糸の「より」、その使い方も含めて、染織家の方々に絹糸を提供する仕事に携わっている。
さらに現在は、途絶えかけた竹筬の復活と技術の伝承を目指して「日本竹筬技術保存研究会(通称竹筬研究会)」を主宰している。個人的レベルでは、撚糸器を初めとする各種織り道具の開発、職人技術の伝承と継続を目的とした活動してます。