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亜麻の話_2

―参考資料―
「亜麻繊維の歴史}
古くは、古代エジプト時代にピラミッドのミイラに使用されていた布も亜麻繊維です。ヨーロッパで木綿が定着する大航海時代以降までは、繊維といえば亜麻をさします。下着を意味するランジェリーという言葉も、糸や線を意味するラインという言葉の語源は亜麻(リニウム)と言われています。海外では、食用などにも使用されたようですが、日本では茎から繊維を採取する事が主流でした。亜麻は、中央アジア原産でアマ科の一年草の植物で、冷涼な気候である亜寒帯地域の国々で亜麻は栽培されています。日本では北海道が亜麻の栽培地として最適です。北海道開拓使が現在の札幌市東区北7条東1丁目〜7丁目付近に設置した官営亜麻工場が、日本での亜麻事業の始まりです。北海道開拓史のトーマス・アンチセルが黒田清隆に亜麻の栽培を進め、世界各地から亜麻種子を取り寄せ、官園で試験栽培させた事が始まりとされています。