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長崎更紗
特徴は、色です。蘇芳と明礬(みょうばん)を合わせた泥を使用する赤茶色を他の地域の更紗と比べ圧倒的な量で使用する事で、 インド更紗(印度更紗)の赤に近づけようとしていました。その赤茶色は、布帛の外側に縁取りしていました。そして、その内側に鳳凰や唐草で更に縁取りし、中央部に遠近法を利かせた風景画などが描かれました。また、唐子や龍などの モチーフがあり、中国とオランダとの交易から双方の絵画的技法が導入されているようです。