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*参考 ちりめんに関して
丹後ちりめんは、無地ちりめんと紋ちりめんに大別されます。
無地ちりめんは平織組織で、八丁撚糸機・イタリー撚糸機・合撚機・特殊撚糸機(リング撚糸機、カバーリング撚糸機)などを利用したシボ揚げの大小、高低、形態が特徴となっています。
紋ちりめんは、ジャカード装置を用いた各種組織で、糸使いと組織による模様効果、柄の大小などが特徴です。経糸と緯糸を組み合わせ組織と柄効果を表現する織り方で、機拵え(ジャカード装置)により織製品が異なります。現在では、丹後ちりめんの70%以上をこの紋ちりめんが占めています。京都府下の撚糸加工業は、西陣織物用・丹後縮緬用・縫糸・金銀糸等にわたり、西陣・丹後の織物と関連しています。よって、各業種の中間工程の一つとして、多品種少量生産の小企業・零細企業が多く存在します。
注:西陣御召証紙
西陣御召の中でも、京都府撚糸工業組合が御召緯と認めた絹織物だけに与えられる証です。この証紙は、生産性の責任を明確にし、西陣の伝統と技が創り上げた西陣御召製品であることを証明しています。御召緯とは、生糸に「下撚り」をかけてから「半練り」にした後、撚りが戻らないように「糊付け」し、八丁撚糸機で1メートル辺り約3000回転近くの強い「本撚り」をかけ作られる強撚糸のことで、この工程を踏んで作られるものだけに証紙が貼付できます。最近は、御召と言えば先染織物のみが知られておりますが、生糸を先練りして昔ながらの手法で作られる「御召緯」を織り込んだ素材は白生地であっても他には真似できない仕上がりになっています。安土桃山時代~江戸時代の小袖には、西陣御召の白生地が使われているものが多く、「丹後ちりめん」「長浜ちりめん」も、この西陣の「御召緯」に近づけ様としています。
*滋賀県
綿ねん糸、麻ねん糸、絹ねん糸、人絹ねん糸、スフねん糸、合繊長繊維ねん糸、合繊短繊維ねん糸、意匠ねん糸が主流
*兵庫県
綿ねん糸、スフねん糸、合繊長繊維ねん糸、合繊短繊維ねん糸、かさ高加工糸を生産

「中国地方」
岡山県倉敷市、井原市、広島県福山市を中心に、綿や合繊(短繊維)の撚糸を生産。

「四国地方」
愛媛県今治市などで綿撚糸を生産。

「九州地方」
福岡県久留米市を中心に絹撚糸を生産。