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桐生織は7つの織り方が国の伝統的工芸品として指定されています。 1、お召織(おめしおり) しぼ(織物面の凹凸)のある織物です。しぼをだすためのよこ糸は八丁撚糸機(はっちょうねんしき)という機械を使用します。たて糸の密度は1センチメートル間100本以上です。 2、緯錦織(よこにしきおり) ジャガード機を用いた先染紋織物(さきぞめもんおりもの)で、紋様はよこ糸で表されます。よこ糸の色数は8色以上となります。また、手なげび、引び(ひきび)で織ったものもあります。 3、経錦織(たてにしきおり) ジャカード機を用いた先染紋織物(さきぞめもんもりもの)で、紋様はたて糸で表されます。たて糸は3色以上となります。よこ糸は2色以上を交互に打ち込みます。 4、風通織(ふうつうおり) ジャカード機を用いた紋織物で、たて糸、よこ糸とも2色以上を使います。たて糸の密度は1センチメートル間120本以上、よこ糸の密度は1センチメートル間40本以上です。 5、浮経織(うきたており) ジャカード機を用いた先染紋織物(さきぞめもんおりもの)です。たて糸は2色以上で1センチメートル間の密度は150本以上です。紋様は「浮きたて」と「絵緯(えぬき)」で表されます。 6、経絣紋織(たてかすりもんおり) ジャカード機を用いた先染紋織物(さきぞめもんおりもの)です。たてかすり糸の染め方は、「手くくり」「板締め(いたじめ)」または「型紙捺染(かたがみなっせん)によります。紋様は 「絵緯(えぬき)」または「縫取り紋(ぬいとりもん)」です。 7、綟り織(もじりおり) ジャカード機を用いた先染め搦み織(からみおり)です。「紋振い(もんふるい)」または「変わり筬(おさ)」を用います。紗(しゃ)・絽(ろ)などがあります。 ー歴史ー1200年ほど昔、宮中に仕える白滝姫が桐生の山田家に嫁に来て、村人に養蚕や機(はた)織りを伝えたのが始まりと言われています。鎌倉時代末の新田義貞の旗揚げや、1600年の関ヶ 原の合戦では、徳川家康が桐生の白絹(しらぎぬ)の旗を用いたこと等から、桐生織物はその名を全国的に高めました。さらに19世紀前半には幕府の保護もあって、金襴緞子(きんらんどんす) や糸錦(いとにしき)のような高級織物を生産するようになり、この技術・技法は今の桐生織に引き継がれています。 |