戻る



起蚕(きさん)
眠から起き、脱皮を終えたカイコのことです。農家の方は、4齢になるときを「船起き」。5齢になるときを「庭起き」と言います。
熟蚕(じゅくさん)
カイコは、4回脱皮して5齢になり、6~8日飼育すると体が透き通ってあめ色になってきます。このようになったカイコは、糸を吐く準備のできたカイコで、熟蚕と言います。
上蔟(じょうぞく)
熟蚕を集めて、カイコが繭を作りやすくするための部屋(蔟・まぶし)に移すことを言います。また、カイコが繭を作ることを、営繭(えいけん)と言います。
吐糸(とし)
シルクの成分の絹タンパク質を糸にして吐き出すことです。桑を食べる口と、糸を吐く口は別のものです。
化蛹(かよう)
吐糸が終わった繭の中で、幼虫が脱皮して蛹になることを化蛹といいます。
羽化(うか)
蛹から脱皮して蛾になることです。繭の中で蛹のひふが背中から割れ、口から液を出して繭を溶かし、繭の外で羽を広げて蛾になります。
産卵(さんらん)
交尾したカイコの蛾が、卵を産むことです。約500個の卵を産みます。
1)非休眠卵(ひきゅうみんらん)
産卵した卵が、その年のうちに、ふ化する卵をいいます。
2)休眠卵(きゅうみんらん)
翌年にならないと、ふ化しない卵をいいます。