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2)デシックス デシテックスは、10000mの長さで、1gの重さの糸の太さを「1デシテックス」と表します。よって10000mの長さで10gであれば「10デシテックス」となり、 1デシテックスは、10デシテックスより軽い(細い)糸となります。 綿や毛や麻といった短繊維は数字が大きくなると細くなる恒重式、 ポリエステルやナイロンといった長繊維は数字が大きくなると太くなる恒長式、また、恒重式番手は番手法 で短繊維の糸で恒長式番手はデニール法で長繊維の糸 -参考- 「生糸と絹糸の違い」 カイコの繭を製糸し、引き出した極細の繭糸を数本揃えて繰糸の状態にしたままの絹糸を生糸(きいと)といいます。これに対して生糸をアルカリ性の薬品(石鹸・灰汁・曹達 など)で精練してセリシンという膠質成分を取り除き、光沢や柔軟さを富ませた絹糸を練糸(ねりいと)と呼びます。しかし、100%セリシンを取り除いた糸は数%セリシンを 残したものに比べ、光沢は劣ります。生糸は化学染料、練糸は草木染めに向きます。化学染料は、19世紀(明治維新)以降です。 ―参考― テックスとデシテックス 番手法やデニール法がとても煩雑です。全世界で統一しようとテックスという単位が出来ましたが、使用頻度は低いようです。デシテックスは(dtex)あるいは(T)の単位で 表示されます。デシテックスは、テックスの1/10なので、長さ10、000mで重さ1gの糸は1デシテックス(dtex)です。 *麻 麻番手は、1ポンドの重さで300ヤード(約274m)の長さを「1番手」と定めています。よって、1ポンドの重さで600ヤードの長さは「2番手」で、2番手の糸は 1番手の糸よりも軽い(細い)糸ということになります。また、番手の表示は綿糸と同じです。 麻糸は、問屋の価格表などの100gあたりの長さの記述や、綛の枠周を測って必要使用量を算出します。 麻糸の重さと計算式 1番手は、1ポンド = 約450g 300ヤード = 約274m *1綛の長さが約274m* 番手 = 450gある糸の長さ ÷ 274m |