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*絹紡糸 蚕繭の屑や生糸の屑を紡績した糸です。練り方によって半練り・七分練り・本練りの3種類があり、現在では殆ど作られなくなり、生糸よりも高価です。 セリシンなどがとれているので、セリシンをとる練りの工程が簡単になります。絹紡糸は絹の短繊維を紡績して作った糸でもあります。 生糸は、製糸工場で繭からほぐした繭糸を何本かあわせて糸にしたもの (繭1粒は1300mぐらいの一本の繭糸で出来ています)ですが、絹紡糸は、生糸に出来なかった絹繊維を原料(副蚕糸 と呼ぶ)として使います。絹原料から綿を作り、徐々に引き延ばして撚りをかけ決ま った太さの糸にしています。さらに、この一本の単糸を二本に合わせ撚りを掛け、炎の上を通して毛羽を焼いています。 絹紡糸の生産には、長い工程が必要となります。 *紡績絹糸 紡績絹糸は、屑繭や製糸工程で出る屑物のビスやキビソなどの副蚕糸を精練してセリシンを除き、11工程ほど機械で、くしけずったり、合糸したりして一度きれいな綿(ペニー)にしてから、ムラ のない繊維の帯を作り、希望の太さに引き伸ばして撚りをかけて作った糸で、絹紡糸とも呼ばれます。カイコの口から吐き出されたとおりに糸を引きだし枠に巻き取った生糸(絹糸)と異なり、短く切られた 繊維(短繊維)からなっています。 サージ・銘仙・富士絹・縫糸 等の原糸となります。 |