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亜麻織物の特徴

長  所
1)清涼感があります。
天然繊維や化学繊維の中で熱伝導性に優れ、体熱を外部へ伝える力が大きい。
2)引張り強度が大きい。
綿と比べ繊維が長いので撚りあわせが容易で、繊度・繊維長の分布が広く、引張り強度が大きい。特に湿潤時に強力が増し耐久性に富んでいます。
3)剛性を持っています。
発達した微細構造があり、綿に比べ重合度・結晶化度・配列度が大きいため強度は大きいく、伸度は小いさく・ヤング率が大きく、剛直であるため「張り」「シャリ感」を持っています。4)水を含むと膨潤します。
水の中で膨潤するのは繊維内部に線状分子の結晶化や配向があるためで、長さ方向に伸びにくく幅方向に膨潤します。

短  所
1)染色性
麻は、綿と同様の染料が使用されます。しかし結晶領域が密なため、濃色品は鮮明に染まり難く均一な染色が難しい。未染着部分が発生する。
2)収縮・変形し易い。
麻は、親水性なので水洗いすると吸収して膨潤・収縮が生じます。ニット製品では、糸の撚りのトルクが洗濯により緩和され斜行が出来やすくなります。
3)皺がつき易い。
ヤング率が大きく、伸長弾性回復が小さいので皺がつき易くなります。糸の太さ・撚り数・加工条件が関係し、特に洗濯による機械的作用が加わると皺が残ります。