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「糸を撚る理由」

撚りをかける回数を変えたり、太さの 異なる2本の糸を撚り合わせたり、一度撚りをかけた糸を、何本かそろえて逆方向に回転させて一本の糸にしたり、いろいろな工夫をして、その糸で作られる生地の風あ いや肌ざわり、丈夫さなどが全く 異なるという効果が出ます。
 
・丈夫な1本の糸にする。
・糸で作られる生地の風合いや肌触り、丈夫さ等の異なった効果を生み出す為。
 
生糸を例にとります。
繭からほぐし出した糸はとても細く、そのままでは糸としては使えません。何本かを束にしないといけないのですが、ばらばらになって扱いにくくなります。
この生糸の束に軽く撚りをかけると、丈夫な一本の糸として使えるようになります。
もともと撚糸は、このような簡単な目的のためにおこなわれたのですが、撚りをかける回数を変えたり、太さの異なる2本の糸を撚りあわせたり、一度撚りをかけた糸を何本かそろえて逆方向に回転させて一本の糸 にしたり、いろいろな工夫をしているうちに、その糸で作られる生地の風あいや肌ざわり、丈夫さなどがまったく違ってくるという効果がでてきたのです。